2014年4月8日火曜日

西洋記17

第十回 張天師興道滅僧 金碧峰南来救難

 三茅山の玉璽に刻まれていたのは、「九老仙都之印」の六文字であり、これでは天子の印として不適切。
「奉天承運之寶」の六文字に彫りなおさせることにする。
 だが、彫りなおさせて印面は「奉天承運之寶」になっても、印を押させてみると「九老仙都之印」と押される。
 何度試しても同じなので、天子は怒り、印に四十回の棒打ちを加える命令を出す。
 校尉五棍を八回換えて四十棍を加えると、生きていて夜になると四両の硃砂を食べて一度に千枚の紙に印を押すことのできた玉璽は硃砂を食べなくなり、一度の印では一枚の紙にしか押印できなくなり、命を失い、茅山に返される。

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