2013年11月8日金曜日

西洋記メモ6第一回


第一回     盂蘭盆佛爺揭諦 補陀山菩薩會神
 春のありさまから、世界の姿、ありとあらゆるものを羅列していって、儒家とは何か、仏家とは、道家とは、とそのありようを描き出す前段。
 7月15日盂蘭盆会に仏祖が蓮台でみなの拝謁を受け、四部洲の衆生の様子を聞く。
 玄天上帝が下凡したという。理由として、殷の紂王が悪事をなし、ついに六天魔王がつけこんで、悪鬼を率いて下界の衆生を傷つけ苦しめたため、元始天尊が命じて紫微を下凡させ、陽には武王に紂王を討たせ、陰には玄帝に魔を収めさせた。玄帝は髪をふりみだし裸足のまま黒のひたたれに金の鎧をつけ、六大魔王と洞陰之野で戦ってうんぬんという、封神演義のもとになった話のひとつでもあるあの話が語られる。
 南膳部洲はそのときの毒気がまだ清まっていないというのを聞いた仏門のみなは慈悲を起こし、中の燃燈古佛(又の名を定光佛という)が東土の厄難を救うといって下凡を申し出る。摩訶薩、迦摩阿の二人の尊者が付き従う。
 東海に来て、補陀落迦山で惠岸行者に案内させ觀音菩薩に会う。面会していると四海竜王が説法を聞きにやってくる。青い顔の東海龍王敖廣,紅い顔の南海龍王敖欽,白い顔の西海龍王敖順,黒い顔の北海龍王敖潤ということになっている。

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