2016年4月25日月曜日

西洋記48 (三宝太監西洋記 抄訳)

第二十九回 長老私行羊角洞 長老直上東天門

 碧峰長老は羊角大仙に姿を変えて羊角山羊角洞を訪れ、吸魂瓶を騙りとる。
 宝船に帰った碧峰長老はこの吸魂瓶は偽物だという。
 碧峰長老は西方揭諦神を呼ぶ。西方揭諦神は、羊角大仙が宝船に来て、吸魂瓶を紙を切って作った偽物とすりかえていったと話す。
 羊角大仙は、本物か偽物かと問う有底洞に、出て行ってすぐにもどるようなら偽物で碧峰長老が化けたものだと教えて出かけるが、すぐに言い忘れたことがあるのに気づいて戻る。だが、有底洞は偽物の羊角大仙だと言って洞に入れない。羊角大仙は合図を教える。その合図の通りにしたら本物だと有底洞と打ちあわせる。
 碧峰長老が再度、羊角大仙に化けて羊角洞に向かったが、この合図をしなかったので見破られる。長老は、羊角山の山神から教えてもらい、羊角大仙が皮之和のところを朝晩訪ねていることを知り、皮之和の娘で六才の皮大姐に化けて羊角洞を訪れる。有底洞はつい、皮大姐に合図を教えてしまう。
 碧峰長老は、再び羊角大仙に化けて羊角洞を訪れ、合図をして本物だと思わせ、再度、吸魂瓶を騙りとる。

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