2016年4月16日土曜日

西洋記46

第二十七回 二指揮雙敵行者 張天師三戦大仙

 羊角道德真君たちが金蓮宝象国に到着する。羊角道德真君は求められて無底洞に槍を与える。
 無底洞が出陣すると、南朝軍からは沙彦章が出陣する。
 無底洞が三頭四臂になると沙彦章は驚いて落馬、捕らえられる。
 次は、身長三尺の金天雷と身長一丈二尺の黄棟良の二将が出る。無底洞が敗れそうになったので羊角道德真君が満天に刀を飛ばして二人の馬を傷つけて追い返す。
 無底洞が三度目に戦いに来て、今度は張天師が出る。
 無底洞が火尖槍で突き、天師は七星宝剣をかかげて首を取ろうとするが、空中にいた羊角道德真君に剣をつかまれる。
 天師は草龍に乗って空にむかうが、羊角道德真君の軒轅鏡に映されて落ちる。姜金定の日月双刀と無底洞の三本の槍が待ちかまえているが、天師は簪を白龍に変えて海に逃げる。
 すぐにまた天師は出馬し、激しい戦いとなる。天師は飛符を焼いて天将を呼び、勝利する。
 翌日も激しい戦いは続く。羊角道德真君と張天師は分身の法を使って戦うが、なかなか勝負はつかない。
 羊角道德真君が軒轅鏡を使おうとしているのを見て、張天師は天将を呼んで勝利する。羊角道德真君は逃げ、姜金定と無底洞を捕らえる。だが、首を斬ると、二人は黒煙、白気となって逃げてしまう。


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