追ってこない王良に対して、姜金定は再度戦いを挑んで負けをよそおって誘うが、やはり王良は追ってこない。
三度目に相手になるとき、姜金定は王良が負けて逃げるなら自分は必ず追いかけると言う。
第二十五回 張天師計擒金定 姜金定水囤逃生
王良は逃げ、丈八の神槍を引き、姜金定が追いかけてくると身をひねって姜金定を槍で攻撃する。よけきれず、姜金定のそでが切れる。そでが切られたところから、小さな紅い旗が現れたかと思うと、大きな音があがり、王良は馬とともに十数丈もの深い穴の中に落ちていた。上には紅い光が照らしていて、火炎があがっていて逃げ場はない。
勝利した姜金定が再び、戦いに来た。二人の元帥は武状元唐英、狼牙棒張柏、銅鈴眼劉蔭、應襲王良という四人もの将軍を破られ、免戦牌を出し、対策を考える。
支援を求めて天師のところに行く。
そこに並んでいる天将の象は、ことごとく三頭六臂、青い顔に牙が突きだし、朱い鬚、深い赤色の髪をしていた。なぜ神であるのにこのように醜い形をしているのかと馬太監が問うと、天師は、古人は獣面人心で神となったのに、今の人はみな人面獣心のために神になれず輪廻の輪に落ちるのだと言う。
また、机の下に大きな枷があるのを見て不審がる。
これに対して天師は、左の枷はさまざまな狂神悪鬼を、右の枷はさまざまな鬼怪妖精をつなぐためのものだと言う。
捕らえられる鬼神や妖怪の名前として、
急脚神、遊手神、遊食神、大頭鬼、靛面鬼、楊梅鬼
雞精、狗精、猪精、驢精、馬精、騾子精、門拴精、掃箒精、扁檐精、馬子精
といったものが挙げられている。
馬公は天師に出馬を請う。
2016年4月7日木曜日
2016年1月10日日曜日
西洋記42
姜老星が殺されたと知った王は降参しようとするが、それを三太子が止める。次は自分が行くと姜老星の次男の姜盡牙が名乗り出る。
姜盡牙は唐英と戦って負けたふりをして逃げ、大風を吹かせて唐英を逃げ帰らせる。
次に出た劉蔭と王堂は、風にやられることがなく、神通力が通じなかった姜盡牙は逃げる。
そこへ三男の姜代牙が現れる。
姜代牙は旗を振って刀や鎗をそらし、劉蔭と王堂二人の相手をするが、加勢に来た黒い顔の閻羅王の狼牙棒で頭を割られる。閻羅王は征西前哨副都督の張柏で、黑煞神の臨凡であった。
二人が倒されたと聞いた番王は、降伏しようとするが、その馬前に一人の娘が泣きながら現れる。
娘は姜老星忽剌の娘で、姜盡牙、姜代牙の妹の姜金定であった。王は仇を討ちたいという姜金定を戦いに出す。
姜金定は唐英、張柏に名指しで挑戦する。唐英、張柏、劉蔭、王良四人が出ようとするのを、敵を女将一人とあなどった三宝太監は唐、張を出馬させるという軍令を出す。
唐英が出馬し、姜金定を渡り合う。
姜金定は日月双刀を使い、激しく戦った後、負けを装って逃げ、懐から一尺二寸の黄色い旗を出し、惑軍の計を用いて唐英を術中に捕らえる。
唐英が行方知れずになったため、張柏が狼牙棒を取って出馬する。今度も姜金定は負けたふりをし、懐から一尺に寸の白い旗を出して張柏を水ばかりのところに閉じ込める。
次は劉蔭が出馬し、青い旗に捕らえられる。
その次は王良が出馬し、姜金定と激しく渡り合う。姜金定はやはり、負けを装って逃げるが、王良は追わない。
2015年10月20日火曜日
西洋記41
第二十四回 唐状元射殺老星 姜金定囤淹四將
唐英が矢を射るが、姜老星がにらむと矢がそれる。三本とも矢がそれたので、姜老星が射る番だと言う。唐英は矢をそらしたのなど珍しくもないと言い、見たことも聞いたこともない三つの射法があるという。射天、射山、射石頭。
天を射ることなどできるわけがないと言う姜老星。唐英が天を射ることができたら降参する、射ることができなければ唐英が降参ということになる。
軍用には、狼牙棗子箭、一寸二分闊的鏟馬箭、響撲頭箭がある。唐英は音を立てて飛ぶ撲頭箭を放ち、天を射たと見せ、空を見上げている姜老星をだまし討ちにし、射殺す。
唐英が矢を射るが、姜老星がにらむと矢がそれる。三本とも矢がそれたので、姜老星が射る番だと言う。唐英は矢をそらしたのなど珍しくもないと言い、見たことも聞いたこともない三つの射法があるという。射天、射山、射石頭。
天を射ることなどできるわけがないと言う姜老星。唐英が天を射ることができたら降参する、射ることができなければ唐英が降参ということになる。
軍用には、狼牙棗子箭、一寸二分闊的鏟馬箭、響撲頭箭がある。唐英は音を立てて飛ぶ撲頭箭を放ち、天を射たと見せ、空を見上げている姜老星をだまし討ちにし、射殺す。
2015年10月18日日曜日
西洋記40
張西塘が敷いた陣に姜老星が単騎で駆け込むと、黒い旗がひらめき、黒い霧が天をさえぎり、狂風が吹き、手の先も見えないほどになる。姜老星は生けどりにされるが、頭を揺すり、肩から宝貝の九口の飛刀を出して逃げる。
さらに挑戦してきた姜老星と張先鋒が戦うが、四十合あまり戦っても勝負がつかない。姜老星が逃げたので張先鋒が追うと、姜老星は九口の飛刀を出す。打ち合わせどおり、飛刀に銃や火矢をあびせると、姜老星は引き返した。張先鋒も船にもどり、出陣しないようにと軍令を出す。
だが、姜老星が挑戦してくると、血気さかんな兵たちが姜老星を大勢で取り囲む。すると、息子の姜盡牙、姜代牙が現れ、姜老星を救おうとする。
姜老星は真言をとなえて九口の飛刀を出し、それを見た兵たちはふらふらして、逃げ帰る。
次は、金吾前衛指揮の王明が姜老星と戦う。五十合ほど打ち合い、姜老星が逃げる。王明が追う。姜老星が飛刀を用いる。王明は飛刀に対処するが、最後の一つが手に当たる。
もどった王明が、軍令違反で斬られそうになるのを息子の王良が命乞いする。
功をもって贖罪とすることになり、王良が出馬、姜老星と戦う。
姜老星は負けたふりをして逃げ、追いかける王良に向かって飛刀を用いるつもりだったが、王良は追わない。それを繰り返すこと三日。四日目には、王良は追い、飛んできた飛刀を槍で姜老星に向けてはじき返し、姜老星は飛刀をおさめ、二人は刀と画戟で激しく戦う。
そこへ征西後営大都督、武状元の唐英が駆けつけ、唐英と姜老星が激しく戦う。長い打ち合いのあと、唐英が負けをよそおって逃げる。姜老星は、計略だと気づいていたが後を追い、唐英が放った矢を手づかみにする。矢の名手であった唐英は驚き、さらに第二の矢を放つが、これも手でつかまれる。さらに放った矢は、口で止められた。
今度は姜老星が負けをよそおって逃げ、飛刀を用いるのを、唐英が矢で射る。
勝負がつかず、今度は矢で勝負することになる。
さらに挑戦してきた姜老星と張先鋒が戦うが、四十合あまり戦っても勝負がつかない。姜老星が逃げたので張先鋒が追うと、姜老星は九口の飛刀を出す。打ち合わせどおり、飛刀に銃や火矢をあびせると、姜老星は引き返した。張先鋒も船にもどり、出陣しないようにと軍令を出す。
だが、姜老星が挑戦してくると、血気さかんな兵たちが姜老星を大勢で取り囲む。すると、息子の姜盡牙、姜代牙が現れ、姜老星を救おうとする。
姜老星は真言をとなえて九口の飛刀を出し、それを見た兵たちはふらふらして、逃げ帰る。
次は、金吾前衛指揮の王明が姜老星と戦う。五十合ほど打ち合い、姜老星が逃げる。王明が追う。姜老星が飛刀を用いる。王明は飛刀に対処するが、最後の一つが手に当たる。
もどった王明が、軍令違反で斬られそうになるのを息子の王良が命乞いする。
功をもって贖罪とすることになり、王良が出馬、姜老星と戦う。
姜老星は負けたふりをして逃げ、追いかける王良に向かって飛刀を用いるつもりだったが、王良は追わない。それを繰り返すこと三日。四日目には、王良は追い、飛んできた飛刀を槍で姜老星に向けてはじき返し、姜老星は飛刀をおさめ、二人は刀と画戟で激しく戦う。
そこへ征西後営大都督、武状元の唐英が駆けつけ、唐英と姜老星が激しく戦う。長い打ち合いのあと、唐英が負けをよそおって逃げる。姜老星は、計略だと気づいていたが後を追い、唐英が放った矢を手づかみにする。矢の名手であった唐英は驚き、さらに第二の矢を放つが、これも手でつかまれる。さらに放った矢は、口で止められた。
今度は姜老星が負けをよそおって逃げ、飛刀を用いるのを、唐英が矢で射る。
勝負がつかず、今度は矢で勝負することになる。
2015年10月15日木曜日
西洋記39
金蓮宝象国の総兵占的裡は、明国の大軍が攻めてきたと聞き、軟水洋も吸鉄嶺もあるのにと思うが、確かに明国の大軍が攻めてきたとわかり、肝をつぶして、国王に面会し、三宝太監、王尚書、張天師、碧峰長老のことを奏上する。
王に、部下たちが次々と降伏を勧めるが、ただ一人、三太子だけは崑崙山の刺儀王父子に帰ってきてもらうよう勧める。
そこへ、刺儀王の姜老星忽刺、姜盡牙、姜代牙父子が帰る。
王は、刺儀王に五千の兵を与え、刺儀王は哈密西関に向かい、明軍と対峙する。
翌日戦うことになり、両軍は広野に陣を敷く。
明軍の張先鋒は、左に黄全彦、右に許以誠。金蓮宝象国軍は画棹方天戟を手にした姜老星忽刺。
張先鋒が、通行証を出し、玉璽を献上すれば何もしないと言い、老星忽刺は漢の光武帝が関を閉ざして西域に謝罪した故事を持ち出し、領域侵犯するなと言う。お互いに譲らず、戦闘が始まる。
姜老星と張西塘が打ちあうが、五六十回戟と刀を合わせても勝負がつかない。
さらに二人ずつが出て打ちあうが、日が傾いても勝負がつかず、おのおの陣に引く。
翌日は張西塘が姜老星に陣立て勝負を挑む。
王に、部下たちが次々と降伏を勧めるが、ただ一人、三太子だけは崑崙山の刺儀王父子に帰ってきてもらうよう勧める。
そこへ、刺儀王の姜老星忽刺、姜盡牙、姜代牙父子が帰る。
王は、刺儀王に五千の兵を与え、刺儀王は哈密西関に向かい、明軍と対峙する。
翌日戦うことになり、両軍は広野に陣を敷く。
明軍の張先鋒は、左に黄全彦、右に許以誠。金蓮宝象国軍は画棹方天戟を手にした姜老星忽刺。
張先鋒が、通行証を出し、玉璽を献上すれば何もしないと言い、老星忽刺は漢の光武帝が関を閉ざして西域に謝罪した故事を持ち出し、領域侵犯するなと言う。お互いに譲らず、戦闘が始まる。
姜老星と張西塘が打ちあうが、五六十回戟と刀を合わせても勝負がつかない。
さらに二人ずつが出て打ちあうが、日が傾いても勝負がつかず、おのおの陣に引く。
翌日は張西塘が姜老星に陣立て勝負を挑む。
2015年10月7日水曜日
西洋記38
数日進むと、藍旗官が錨を降ろさせた。何があったのかと三宝太監が驚く。藍旗官が、人がたくさんいて建物もあるから西洋の国に違いないという。
人をやって確認したところ、そこは、「哈密西関」で、さらに先に「金蓮宝象国」があるとわかる。
支度を調え、金蓮宝象国に向かう。
征西左先鋒の大将軍・張計、別号西塘。定元の人で、もとは南京羽林左衛総指揮が名乗り出て、一番先に向かう。
人をやって確認したところ、そこは、「哈密西関」で、さらに先に「金蓮宝象国」があるとわかる。
支度を調え、金蓮宝象国に向かう。
征西左先鋒の大将軍・張計、別号西塘。定元の人で、もとは南京羽林左衛総指揮が名乗り出て、一番先に向かう。
2015年10月6日火曜日
西洋記37
第二十二回 天妃宮夜助天燈 張西塘先排陣勢
碧峰長老が甲馬を用いて錨を運んで船にもどさせる。
いよいよ西洋、気をつけなければならない。
海は広く道はわからず、雲が広がりって太陽が隠れ、何も見えなくなってしまう。三宝太監はあわてる。王尚書が国師に対応してもらったらと太監に進言していると、天地が暗くなり、波は高く、西から狂風が吹いてくる。
風で隊列が崩れ、天師の船、国師の船、二隻の軍船が別れ別れになる。
三宝太監と王尚書が天に祈ると紅燈を手にした天神が現れ、風と波をおさめて、大小の船は再び集まる。天神は天妃であった。
碧峰長老が甲馬を用いて錨を運んで船にもどさせる。
いよいよ西洋、気をつけなければならない。
海は広く道はわからず、雲が広がりって太陽が隠れ、何も見えなくなってしまう。三宝太監はあわてる。王尚書が国師に対応してもらったらと太監に進言していると、天地が暗くなり、波は高く、西から狂風が吹いてくる。
風で隊列が崩れ、天師の船、国師の船、二隻の軍船が別れ別れになる。
三宝太監と王尚書が天に祈ると紅燈を手にした天神が現れ、風と波をおさめて、大小の船は再び集まる。天神は天妃であった。
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