2015年10月6日火曜日

西洋記37

第二十二回 天妃宮夜助天燈 張西塘先排陣勢

 碧峰長老が甲馬を用いて錨を運んで船にもどさせる。
 いよいよ西洋、気をつけなければならない。
 海は広く道はわからず、雲が広がりって太陽が隠れ、何も見えなくなってしまう。三宝太監はあわてる。王尚書が国師に対応してもらったらと太監に進言していると、天地が暗くなり、波は高く、西から狂風が吹いてくる。
 風で隊列が崩れ、天師の船、国師の船、二隻の軍船が別れ別れになる。
 三宝太監と王尚書が天に祈ると紅燈を手にした天神が現れ、風と波をおさめて、大小の船は再び集まる。天神は天妃であった。


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