2015年10月15日木曜日

西洋記39

 金蓮宝象国の総兵占的裡は、明国の大軍が攻めてきたと聞き、軟水洋も吸鉄嶺もあるのにと思うが、確かに明国の大軍が攻めてきたとわかり、肝をつぶして、国王に面会し、三宝太監、王尚書、張天師、碧峰長老のことを奏上する。
 王に、部下たちが次々と降伏を勧めるが、ただ一人、三太子だけは崑崙山の刺儀王父子に帰ってきてもらうよう勧める。
 そこへ、刺儀王の姜老星忽刺、姜盡牙、姜代牙父子が帰る。
 王は、刺儀王に五千の兵を与え、刺儀王は哈密西関に向かい、明軍と対峙する。
 翌日戦うことになり、両軍は広野に陣を敷く。

 明軍の張先鋒は、左に黄全彦、右に許以誠。金蓮宝象国軍は画棹方天戟を手にした姜老星忽刺。
 張先鋒が、通行証を出し、玉璽を献上すれば何もしないと言い、老星忽刺は漢の光武帝が関を閉ざして西域に謝罪した故事を持ち出し、領域侵犯するなと言う。お互いに譲らず、戦闘が始まる。
 姜老星と張西塘が打ちあうが、五六十回戟と刀を合わせても勝負がつかない。
 さらに二人ずつが出て打ちあうが、日が傾いても勝負がつかず、おのおの陣に引く。
 翌日は張西塘が姜老星に陣立て勝負を挑む。

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