2015年7月3日金曜日

西洋記28

第十六回 兵部官選将練師 教場中招軍買馬

 さらに指揮官やら兵員やらが決まり、教練が行われる。
 さまざまな種類の馬が買い集められる。(ここでも馬の種類の強烈な羅列)


 一方、金碧峰長老は長乾寺で説法を行っていたが、聖旨で呼び出される。
 碧峰長老は、三宝太監は凡胎ではなく、上界の天の川に住む一匹の蝦蟆精が転生したものだと言う。また、兵部尚書もまた凡胎ではなく、天界の白虎星が臨凡したものだと言う。

 他にも天の星の下凡がいるのではと言う天子に、碧峰長老は、天機は漏らしたくないから、西に向かった後、誰が出陣した等を書き記しておくから、星の動きと比べれば明白になるだろうと言う。

 宝船を作る資材として、皇宮の工事用のものをまわすことになる。
 天子はすべてを国師・碧峰長老に一任する。

 碧峰長老の言葉通り、九月五日に水位があがり、木材が工場に到着し、船の工事が始まる。十年はかかるだろうと言われていた。

 多くの船の内、征西大元帥之府、征西副元帥之府、碧峰禪寺、天師府をかたどった四隻は他と異なる。


 工部尚書から八ヶ月に満たずして船ができあがったと言ってくるが、天子は顔を真っ赤にして怒り、文武百官に告げる。

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