第十九回 白鱔精鬧紅江口 白龍精吵白龍江
張天師が術を使い、書いた符を船の下に投げると、水の中から年寄りが現れる。背が低く、こもを背に、口を大きく開け、飛符を飲んでしまう。その姓は「沙」。
次の霊官符は禿げた白い顔の書生が袖にしまってしまう。その姓は「白」。
次の黒煞符は水中から現れた乞食が食べてしまう。大頭鬼であった。その姓は「口天の呉」。
符が効果がないのを三宝太監が笑う。
張天師はさらに雷公符を書いて船首の下に投げさせる。今度は老女が現れて符を空中に吹き飛ばす。その姓は「朱」。
次は急脚符。これは鬚があるのと角があるのの二人の老人、さらに老人が現れて消してしまう。姓名は答えず、「不消你左符右符,酒兒要幾壺;左問右問,豬頭羊肉要幾頓。」と言った事から、天師がこれは酒食を要求しているのだという。国師に頼んだらという三宝太監に対して、張天師は自分に課された事だから自分ですると言う。
張天師は髪をふりみだし、北斗を踏み、呪文を唱え、符を焼き、令牌を三度敲いて叫ぶ。
「一擊天門開,二擊地戸裂,三擊天神赴壇!」
すると、紅江口の鎮守の黒風大王が現れる。
黒風大王は十匹の妖怪が邪魔をしていると言う。
先ほどの十人の正体は、それぞれ河豚、ヒトデ、蝦、鲨魚、白鱔(鰻)、呑舟魚、猪婆龍、赤蛟、蒼龍、白鱔であると明かす。
天師が豚や羊を殺し、祭りをとりおこなうと妖怪たちは喜んで去るが、白鱔だけは去らずに頭を左右に揺すっている。天師が、戻ったら「紅江口白鱔大王」として祀るとなだめると、白鱔は去る。
波は静まり、宝船は進めるようになる。
2015年7月3日金曜日
西洋記30
第十八回 金鑾殿大宴百官 三汊河親排鑾駕
葫蘆釘角の力により、碇が作られる。雨が降って温度が下がったところで地面の中から碇が掘り出される。
張天師が、葫蘆釘角は実は天界の左金童胡定教真人であったと言う。
船も碇も整ったので、出発の日時が諮られる。
時は永楽五年正月十四日。碧峰長老が、明日は上元日で吉兆だから、開船に良いというので、用意が調えられ、宴席が設けられる。
碧峰長老には、八宝の飾りがある僧帽、魚の腹のように白い身、鵞鳥のように黄色い偏衫、龍の錦の袈裟、五指の幅の玉帯、龍鳳がからむ靴下、二匹の龍が珠と戯れる柄の僧鞋が用意され、盆に載せられて捧げられる。また、天子が書いた「大明国師金碧峰」の金牌も用意される。
その他、三宝太監をはじめ、みなに金品・権限などが贈られる。
犠牲を捧げて祭文が読まれ、祭りが行われ、人員が乗り込む。
天子が船を見送りに来る。
星の如く並ぶ船容。各々の旗の文字などが羅列される。
天子が乗船し、祭りを執り行って帰朝する。
三宝太監が将令を発する。
いつ開船するのかとの問いに、碧峰長老は、すでに開船していると言う。
だがまだ、綱でつながれている。
張天師が三宝太監のところを訪れて、道士や楽舞生が海に出るのを怖がっているので術を使うと言う。
海が荒れた難所があり、三宝大鑑と王尚書は生きた心地がしない。
三宝太監が張天師の宝船を訪れる。
海が荒れて船が進めないと言われて、張天師は「免朝」と書いた紙を水に投げ落とさせる。すると、なにやら目鼻もない妖しい年老いた者が姿を見せて消える。その姓は「江」であるという。
次に、「天将」の二文字を船首の下に落とすと、長い鬚で背に弾弓を背負った者が水の中から現れて紙を散り散りにした。その姓は「夏」であるという。
さらに、「天兵」という文字は水中から子どもが引き裂いた。その姓は「鄢」であるという。
どんな妖怪が無礼を働いているのか、と張天師は符を取り、剣を取り、術を使おうとする。
葫蘆釘角の力により、碇が作られる。雨が降って温度が下がったところで地面の中から碇が掘り出される。
張天師が、葫蘆釘角は実は天界の左金童胡定教真人であったと言う。
船も碇も整ったので、出発の日時が諮られる。
時は永楽五年正月十四日。碧峰長老が、明日は上元日で吉兆だから、開船に良いというので、用意が調えられ、宴席が設けられる。
碧峰長老には、八宝の飾りがある僧帽、魚の腹のように白い身、鵞鳥のように黄色い偏衫、龍の錦の袈裟、五指の幅の玉帯、龍鳳がからむ靴下、二匹の龍が珠と戯れる柄の僧鞋が用意され、盆に載せられて捧げられる。また、天子が書いた「大明国師金碧峰」の金牌も用意される。
その他、三宝太監をはじめ、みなに金品・権限などが贈られる。
犠牲を捧げて祭文が読まれ、祭りが行われ、人員が乗り込む。
天子が船を見送りに来る。
星の如く並ぶ船容。各々の旗の文字などが羅列される。
天子が乗船し、祭りを執り行って帰朝する。
三宝太監が将令を発する。
いつ開船するのかとの問いに、碧峰長老は、すでに開船していると言う。
だがまだ、綱でつながれている。
張天師が三宝太監のところを訪れて、道士や楽舞生が海に出るのを怖がっているので術を使うと言う。
海が荒れた難所があり、三宝大鑑と王尚書は生きた心地がしない。
三宝太監が張天師の宝船を訪れる。
海が荒れて船が進めないと言われて、張天師は「免朝」と書いた紙を水に投げ落とさせる。すると、なにやら目鼻もない妖しい年老いた者が姿を見せて消える。その姓は「江」であるという。
次に、「天将」の二文字を船首の下に落とすと、長い鬚で背に弾弓を背負った者が水の中から現れて紙を散り散りにした。その姓は「夏」であるという。
さらに、「天兵」という文字は水中から子どもが引き裂いた。その姓は「鄢」であるという。
どんな妖怪が無礼を働いているのか、と張天師は符を取り、剣を取り、術を使おうとする。
西洋記29
第十七回 宝船廠魯班助力 鉄錨廠真人施能
天子が文武百官を集めて工事のことを尋ねる。無言であった劉誠意が袖の裏で占い、天神の助力があったからできたと言い、七日身を清め、どの天神が助力してくれていたのか確かめることになる。
はたして、天神が現れ、消える。
その言動と姿から魯班と判明する。
こうして宝船ができあがり、次は碇。
詳細を知らせて作らせるが、できあがらないため、多数の工人が処刑される。
やがて葫蘆釘角が抜擢され、台を作って師と拝し、剣を与えて好きに処罰できるようにしてくれれば作ると言う。
天子が文武百官を集めて工事のことを尋ねる。無言であった劉誠意が袖の裏で占い、天神の助力があったからできたと言い、七日身を清め、どの天神が助力してくれていたのか確かめることになる。
はたして、天神が現れ、消える。
その言動と姿から魯班と判明する。
こうして宝船ができあがり、次は碇。
詳細を知らせて作らせるが、できあがらないため、多数の工人が処刑される。
やがて葫蘆釘角が抜擢され、台を作って師と拝し、剣を与えて好きに処罰できるようにしてくれれば作ると言う。
西洋記28
第十六回 兵部官選将練師 教場中招軍買馬
さらに指揮官やら兵員やらが決まり、教練が行われる。
さまざまな種類の馬が買い集められる。(ここでも馬の種類の強烈な羅列)
一方、金碧峰長老は長乾寺で説法を行っていたが、聖旨で呼び出される。
碧峰長老は、三宝太監は凡胎ではなく、上界の天の川に住む一匹の蝦蟆精が転生したものだと言う。また、兵部尚書もまた凡胎ではなく、天界の白虎星が臨凡したものだと言う。
他にも天の星の下凡がいるのではと言う天子に、碧峰長老は、天機は漏らしたくないから、西に向かった後、誰が出陣した等を書き記しておくから、星の動きと比べれば明白になるだろうと言う。
宝船を作る資材として、皇宮の工事用のものをまわすことになる。
天子はすべてを国師・碧峰長老に一任する。
碧峰長老の言葉通り、九月五日に水位があがり、木材が工場に到着し、船の工事が始まる。十年はかかるだろうと言われていた。
多くの船の内、征西大元帥之府、征西副元帥之府、碧峰禪寺、天師府をかたどった四隻は他と異なる。
工部尚書から八ヶ月に満たずして船ができあがったと言ってくるが、天子は顔を真っ赤にして怒り、文武百官に告げる。
さらに指揮官やら兵員やらが決まり、教練が行われる。
さまざまな種類の馬が買い集められる。(ここでも馬の種類の強烈な羅列)
一方、金碧峰長老は長乾寺で説法を行っていたが、聖旨で呼び出される。
碧峰長老は、三宝太監は凡胎ではなく、上界の天の川に住む一匹の蝦蟆精が転生したものだと言う。また、兵部尚書もまた凡胎ではなく、天界の白虎星が臨凡したものだと言う。
他にも天の星の下凡がいるのではと言う天子に、碧峰長老は、天機は漏らしたくないから、西に向かった後、誰が出陣した等を書き記しておくから、星の動きと比べれば明白になるだろうと言う。
宝船を作る資材として、皇宮の工事用のものをまわすことになる。
天子はすべてを国師・碧峰長老に一任する。
碧峰長老の言葉通り、九月五日に水位があがり、木材が工場に到着し、船の工事が始まる。十年はかかるだろうと言われていた。
多くの船の内、征西大元帥之府、征西副元帥之府、碧峰禪寺、天師府をかたどった四隻は他と異なる。
工部尚書から八ヶ月に満たずして船ができあがったと言ってくるが、天子は顔を真っ赤にして怒り、文武百官に告げる。
2015年6月28日日曜日
西洋記27
第十五回 碧峰図西洋各国 朝廷選掛印將軍
碧峰長老は自分は軟水洋を越えることができると言い、そこから南は南膳部洲、軟水洋から西に行けば西牛賀洲つまり西洋国だと言い、十八の国の名を挙げて説明する。それによれば、
一 金蓮宝象国
二 爪哇国
三 女児国
四 蘇門答剌国
五 撒發国
六 淄山国
七 大葛蘭国
八 柯枝国
九 小葛蘭国
十 古俚国
十一 金眼国
十二 吸葛刺国
十三 木骨国
十四 忽魯国
十五 銀眼国
十六 阿丹国
十七 天方国
十八 酆都鬼国
天子はどのぐらいの人員兵力が必要かと問う。
これにも文書が用意されており
総兵官一人 征西大元帥
副総兵官一人 征西副元帥
左先鋒一人 征西左先鋒大將軍
右先鋒一人 征西右先鋒副將軍
五営大都督五人 中都、左都、右都、坐都、行都の各征西大都督
四哨副都督四人 参将、游擊、都事、把總の各征西副都督
指揮官百人
千戸官百五十人
百戸官五百人
管糧草戸部官一人
観星斗陰陽官十人
通訳番書教諭官十人
通事的舍人十名
打乾的余丁十名
管医薬的医官医士百三十二名
三百六十行匠人 毎行二十名
雄兵勇士 三万名ちょっと
神楽観道士 二百五十名
朝天宮道士 二百五十名
さらに、国師として碧峰長老、天師として張天師が向かうことになる。
そして必要な船団として
九本の旗竿のある宝船三十六隻 長四十四丈四尺 幅十八丈
五本の旗竿のある戦船百八十隻 長十八丈 幅六丈八尺
六本の旗竿のある座船三百隻 長二十四丈 幅九丈四尺
八本の旗竿のある馬船七百隻 長三十七丈 幅十五丈
七本の旗竿のある兵糧船二百四十隻 長二十八丈 幅十二丈
合計一千四百五十六隻が記された文書が渡される。
天子は、かかる費用が莫大になるのを憂うが、伝国の玉璽を取り戻したいという気持ちが勝る。
皆に下す印についても、宝物庫のもので足りることがわかり、皇帝は翌日、百官を集めて、西洋行きを命じる。
天文官の星読みなどをもとに、人員が決められていく。
三宝太監・鄭和が征西大元帥の印をいただき、総兵官となることになる。
他、推挙されて人員が定まっていく。
ここで、「一個站著,就是李天王降下凡塵,手裡只少一把降魔劍」「一個坐下,恰如真武爺坐鎮北極,面前只少一桿七星旗」といったように、神々がたとえに出されているのも、神怪的に面白い。
碧峰長老は自分は軟水洋を越えることができると言い、そこから南は南膳部洲、軟水洋から西に行けば西牛賀洲つまり西洋国だと言い、十八の国の名を挙げて説明する。それによれば、
一 金蓮宝象国
二 爪哇国
三 女児国
四 蘇門答剌国
五 撒發国
六 淄山国
七 大葛蘭国
八 柯枝国
九 小葛蘭国
十 古俚国
十一 金眼国
十二 吸葛刺国
十三 木骨国
十四 忽魯国
十五 銀眼国
十六 阿丹国
十七 天方国
十八 酆都鬼国
天子はどのぐらいの人員兵力が必要かと問う。
これにも文書が用意されており
総兵官一人 征西大元帥
副総兵官一人 征西副元帥
左先鋒一人 征西左先鋒大將軍
右先鋒一人 征西右先鋒副將軍
五営大都督五人 中都、左都、右都、坐都、行都の各征西大都督
四哨副都督四人 参将、游擊、都事、把總の各征西副都督
指揮官百人
千戸官百五十人
百戸官五百人
管糧草戸部官一人
観星斗陰陽官十人
通訳番書教諭官十人
通事的舍人十名
打乾的余丁十名
管医薬的医官医士百三十二名
三百六十行匠人 毎行二十名
雄兵勇士 三万名ちょっと
神楽観道士 二百五十名
朝天宮道士 二百五十名
さらに、国師として碧峰長老、天師として張天師が向かうことになる。
そして必要な船団として
九本の旗竿のある宝船三十六隻 長四十四丈四尺 幅十八丈
五本の旗竿のある戦船百八十隻 長十八丈 幅六丈八尺
六本の旗竿のある座船三百隻 長二十四丈 幅九丈四尺
八本の旗竿のある馬船七百隻 長三十七丈 幅十五丈
七本の旗竿のある兵糧船二百四十隻 長二十八丈 幅十二丈
合計一千四百五十六隻が記された文書が渡される。
天子は、かかる費用が莫大になるのを憂うが、伝国の玉璽を取り戻したいという気持ちが勝る。
皆に下す印についても、宝物庫のもので足りることがわかり、皇帝は翌日、百官を集めて、西洋行きを命じる。
天文官の星読みなどをもとに、人員が決められていく。
三宝太監・鄭和が征西大元帥の印をいただき、総兵官となることになる。
他、推挙されて人員が定まっていく。
ここで、「一個站著,就是李天王降下凡塵,手裡只少一把降魔劍」「一個坐下,恰如真武爺坐鎮北極,面前只少一桿七星旗」といったように、神々がたとえに出されているのも、神怪的に面白い。
2015年6月27日土曜日
西洋記26
第十四回 張天師倒埋碧峰 金碧峰先朝万歳
天子は、張天師に金牌を与え、五台山文殊寺の碧峰長老に会いに行かせる。
碧峰長老は、張天師の思惑を察知し、五台山の僧たち、弟子の非幻、孫弟子の雲谷とともに迎える準備をする。
張天師は、たくさんの僧たちに出迎えられる。そこに碧峰長老がいないので、張天師はなぜ長老が聖旨を聞きに出迎えないのか僧たちにたずねる。
方丈にいるといわれて進むと、棺がある、壊すと、中で長老が死んだようになっている。
張天師は閉息の法だろうと思うが、一計を案じて碧峰長老を埋葬しようとする。
張天師は、深い穴を掘らせ、頭を下に足を上に棺を入れる。だが、これはすべて碧峰長老が事前に見透かしていたとおりだった。碧峰長老は裏をかいて、南京に向かい、天子に目通りし、張天師に恥をかかせることにする。
張天師が碧峰長老を埋葬して南京に戻った時には、碧峰長老は天子に目通りし、張天師が碧峰長老を逆さまに葬ったことを話していた。
張天師は喪に服す装いで天子に目通りし、碧峰長老の喪に服しているのだと言う。
天子が碧峰長老を呼ぶ。張天師は大恥をかかされ、碧峰長老に拝礼する。
天子は碧峰長老に話をし、西洋行きを問う。
碧峰長老は西洋方面の山や海や国の名が書かれた絵地図を天子に見せる。
碧峰長老は西洋に行くには吸鉄峰や軟水洋といった難所があるという話をする。
天子は軟水をどうしたら越えられるのかと問う。
天子は、張天師に金牌を与え、五台山文殊寺の碧峰長老に会いに行かせる。
碧峰長老は、張天師の思惑を察知し、五台山の僧たち、弟子の非幻、孫弟子の雲谷とともに迎える準備をする。
張天師は、たくさんの僧たちに出迎えられる。そこに碧峰長老がいないので、張天師はなぜ長老が聖旨を聞きに出迎えないのか僧たちにたずねる。
方丈にいるといわれて進むと、棺がある、壊すと、中で長老が死んだようになっている。
張天師は閉息の法だろうと思うが、一計を案じて碧峰長老を埋葬しようとする。
張天師は、深い穴を掘らせ、頭を下に足を上に棺を入れる。だが、これはすべて碧峰長老が事前に見透かしていたとおりだった。碧峰長老は裏をかいて、南京に向かい、天子に目通りし、張天師に恥をかかせることにする。
張天師が碧峰長老を埋葬して南京に戻った時には、碧峰長老は天子に目通りし、張天師が碧峰長老を逆さまに葬ったことを話していた。
張天師は喪に服す装いで天子に目通りし、碧峰長老の喪に服しているのだと言う。
天子が碧峰長老を呼ぶ。張天師は大恥をかかされ、碧峰長老に拝礼する。
天子は碧峰長老に話をし、西洋行きを問う。
碧峰長老は西洋方面の山や海や国の名が書かれた絵地図を天子に見せる。
碧峰長老は西洋に行くには吸鉄峰や軟水洋といった難所があるという話をする。
天子は軟水をどうしたら越えられるのかと問う。
2014年5月5日月曜日
西洋記25
第十三回 張天師壇依金殿 金碧峰水淹天門
長老は、張天師が壇上で術を使ったのに自分は何もしないのでは不公平だとし、鉢に没根水をくませ、二本の柳の枝を用意させ、術を使う。
張天師の方は、令拝を敲き、
「一撃天門開,二撃地戸裂,三撃馬、趙、温、関赴壇!」
と天神を呼ぶ。
大風が吹く。天将は現れず、雲も散る。張天師ががんばっても同じで、勝負は長老の勝ちとなる。が、みなの首をとらずに許し、全身から金の光を輝かせて消える。
殺されそうになった張天師は、冤罪だと述べ、飛符は五十道あるのにまだ四十八道しか焼いていない。あと二道の飛符を使っても天神が壇に降りなければ首級をあげられても文句はないと言う。
手助けをする者もなくなり、張天師は一人で術を行う。
すると、四位の天神が降りてくる。
四元帥の姿の描写が入る。
雪のように白い姿の馬元帥。火車に乗り金磚を袖に蔵する三眼の華光。
玉帯、竹節鋼鞭を持ち、斑斕(顔がまだらの)猛虎に乗った、鉄のように黒い姿の趙元帥。
青い姿で牙のある温元帥。
三すじのひげ、蚕のまゆ、鳳眼に丸い瞳、青竜刀をたずさえ、赤兎馬にまたがった関元帥。
天神たちは二道以外の四十八道は見なかったと言う。そして、南天門外が大水になっていたという話をする。その大水こそ、碧峰長老が起こしたものであった。
天子は、西番に行き、玉璽を持ち帰れば張天師の罪を許すと言う。
張天師は、さきほどの和尚が適任だと言う。
長老は、張天師が壇上で術を使ったのに自分は何もしないのでは不公平だとし、鉢に没根水をくませ、二本の柳の枝を用意させ、術を使う。
張天師の方は、令拝を敲き、
「一撃天門開,二撃地戸裂,三撃馬、趙、温、関赴壇!」
と天神を呼ぶ。
大風が吹く。天将は現れず、雲も散る。張天師ががんばっても同じで、勝負は長老の勝ちとなる。が、みなの首をとらずに許し、全身から金の光を輝かせて消える。
殺されそうになった張天師は、冤罪だと述べ、飛符は五十道あるのにまだ四十八道しか焼いていない。あと二道の飛符を使っても天神が壇に降りなければ首級をあげられても文句はないと言う。
手助けをする者もなくなり、張天師は一人で術を行う。
すると、四位の天神が降りてくる。
四元帥の姿の描写が入る。
雪のように白い姿の馬元帥。火車に乗り金磚を袖に蔵する三眼の華光。
玉帯、竹節鋼鞭を持ち、斑斕(顔がまだらの)猛虎に乗った、鉄のように黒い姿の趙元帥。
青い姿で牙のある温元帥。
三すじのひげ、蚕のまゆ、鳳眼に丸い瞳、青竜刀をたずさえ、赤兎馬にまたがった関元帥。
天神たちは二道以外の四十八道は見なかったと言う。そして、南天門外が大水になっていたという話をする。その大水こそ、碧峰長老が起こしたものであった。
天子は、西番に行き、玉璽を持ち帰れば張天師の罪を許すと言う。
張天師は、さきほどの和尚が適任だと言う。
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