2015年6月27日土曜日

西洋記26

第十四回 張天師倒埋碧峰 金碧峰先朝万歳

 天子は、張天師に金牌を与え、五台山文殊寺の碧峰長老に会いに行かせる。

 碧峰長老は、張天師の思惑を察知し、五台山の僧たち、弟子の非幻、孫弟子の雲谷とともに迎える準備をする。

 張天師は、たくさんの僧たちに出迎えられる。そこに碧峰長老がいないので、張天師はなぜ長老が聖旨を聞きに出迎えないのか僧たちにたずねる。
 方丈にいるといわれて進むと、棺がある、壊すと、中で長老が死んだようになっている。
 張天師は閉息の法だろうと思うが、一計を案じて碧峰長老を埋葬しようとする。

 張天師は、深い穴を掘らせ、頭を下に足を上に棺を入れる。だが、これはすべて碧峰長老が事前に見透かしていたとおりだった。碧峰長老は裏をかいて、南京に向かい、天子に目通りし、張天師に恥をかかせることにする。

 張天師が碧峰長老を埋葬して南京に戻った時には、碧峰長老は天子に目通りし、張天師が碧峰長老を逆さまに葬ったことを話していた。
 張天師は喪に服す装いで天子に目通りし、碧峰長老の喪に服しているのだと言う。
 天子が碧峰長老を呼ぶ。張天師は大恥をかかされ、碧峰長老に拝礼する。

 天子は碧峰長老に話をし、西洋行きを問う。

 碧峰長老は西洋方面の山や海や国の名が書かれた絵地図を天子に見せる。

 碧峰長老は西洋に行くには吸鉄峰や軟水洋といった難所があるという話をする。

 天子は軟水をどうしたら越えられるのかと問う。

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