2015年9月15日火曜日

西洋記35

 話をして、兵士たちが海の水を飲んでいるので塩で体をこわしたことがわかる。碧峰長老の船だけは水を取るときに碧峰長老の数珠を使って真水にしていたので無事だったのだ。
 長老が、各船に数珠を貸し、真水を取るようにすると、みなは元気になった。

 続いて暴風に遭う。
 長老が画匠に僧鞋を描かせ、船首に掛けさせると、風が穏やかになった。長老の僧靴には四句の詩が書かれていて、画匠たちはそれも写していた。張天師が、それは達摩祖師の詩であると言い、由来を語る。
 二人の元帥が張天師の博識に感心していると、船が進めなくなったという伝令が入る。

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