2017年5月1日月曜日

西洋記59

 姜金定はあわててもどり、国王に目通りする。姜金定はとうていかなわないので降伏するように進言する。左右の丞相は降書とともに宝貝(宝物)を進貢するべきだと言う。先に姜金定が沙彦章を送って行く。三宝太監が、沙彦章を叱咤し、後の功績で贖罪せよと言っていると、金蓮宝象国の左右の丞相が降参しに来る。降参書とともに宝貝の目録がある。

 載っていたのは、

 宝母一枚、海鏡一双、大火珠四枚、澄水珠十枚、辟寒犀二根、象牙の敷物二牀、吉貝布十匹、奇南香一箱、白鶴香一箱、千步草一箱、雞舌香一盤、海棗一盤、といった宝物であった。

 三宝太監は宝貝の目録を見て喜び、丞相に、これは本国の物かと尋ねる。丞相は本国の物だと答え、三宝太監はそのいちいちについて説明を求める。

0 件のコメント:

コメントを投稿