実は『狐狸縁全伝』意外にも、現在手に入る邦訳がなかったことがわかったため、手をつけて、途中から介護も入って進められずに、ここ3年ちょっとかかっていたんですが、清明節までに何とかとがんばって、とりあえず、『狐狸縁全伝』Kindle版発売にこぎつけました。
ヒロインは九尾の狐なのですが、 『封神演義』の妲己とはまたひと味違う。恋愛小説のヒロインとして、これまでの九尾の狐のイメージが変わること請け合いです。
命がけの恋に始まり、コミカルな道士や、風格溢れる呂洞賓や、二郎神や哪吒が出て来ての大乱戦となり、と変化に富んだ、清代の神怪小説の佳作です。
紙の本は4月発売です。
↓Kindle版、クリックで買えます。価格700円。よろしくお願いいたします。
2017年3月27日月曜日
2016年8月25日木曜日
西洋記53
第三十一回 姜金定三施妙計 張天師淨掃妖兵
水牛のことをたずねられた張天師は、風天小畜の卦が出たから大きな害にはならないと言う。
元帥にこわれて、張天師が出陣する。
水牛には小さな子どもが鞭を持って乗っていて、馬に乗った姜金定が進めと言えば進み、急げと言えば急ぐ。
張天師が七星剣を使うが一匹に切りつけられただけで、残りの水牛が殺到、張天師は馬をすて、草龍にまたがって空に逃げる。と同時に、飛符を焼いて天神を呼ぶ。
その天神は、鉄の冠、黒い服、玉帯をつけ、竹節鋼鞭を持ち、まだらの顔をした虎(斑斕虎)に乗り、四人の鬼を左右に従えていた。
龍虎玄壇趙元帥である。
天神は水牛の群を見て、牛は本物で牛の背の子どもは偽物だと言う。
趙元帥は鞭で牛を打つが、牛が集まってきて、やむなく雲を起こして逃げる。
水牛のことをたずねられた張天師は、風天小畜の卦が出たから大きな害にはならないと言う。
元帥にこわれて、張天師が出陣する。
水牛には小さな子どもが鞭を持って乗っていて、馬に乗った姜金定が進めと言えば進み、急げと言えば急ぐ。
張天師が七星剣を使うが一匹に切りつけられただけで、残りの水牛が殺到、張天師は馬をすて、草龍にまたがって空に逃げる。と同時に、飛符を焼いて天神を呼ぶ。
その天神は、鉄の冠、黒い服、玉帯をつけ、竹節鋼鞭を持ち、まだらの顔をした虎(斑斕虎)に乗り、四人の鬼を左右に従えていた。
龍虎玄壇趙元帥である。
天神は水牛の群を見て、牛は本物で牛の背の子どもは偽物だと言う。
趙元帥は鞭で牛を打つが、牛が集まってきて、やむなく雲を起こして逃げる。
2016年7月15日金曜日
西洋記52
無底洞は師匠が雲に乗ってくるのを見て、連れて行ってもらおうとしたが、小さな和尚に邪魔され、やむなく師弟は別れることになった。
長老が宝船に帰って三宝太監らと話をしていると、一尺二寸の小さな和尚が無底洞を連れて現れる。小さな和尚は阿難使者であった。無底洞は出身や有底洞のこと、姜金定が火囤で去ったことなどを話す。有底洞の出身は看財童子(銭奴児)。
三宝太監たちは無底洞を処罰したがったが長老は許してやってほしいと言う。
そこへ姜金定が戦いに来たという報告がある。張柏が八十四斤の狼牙棒を手に、王良が丈八の槍を手に出陣する。
見れば、数え切れないほどの数の水牛が迫ってくる。それを馬に乗った姜金定があやつっている。
これは羊角道徳真君の詭計に違いない、どれが本物だろうなどと言っている間に水牛が迫ってきて、敗退する。左右に分かれて出た片方は傷を受け、片方は無傷であった。
長老が宝船に帰って三宝太監らと話をしていると、一尺二寸の小さな和尚が無底洞を連れて現れる。小さな和尚は阿難使者であった。無底洞は出身や有底洞のこと、姜金定が火囤で去ったことなどを話す。有底洞の出身は看財童子(銭奴児)。
三宝太監たちは無底洞を処罰したがったが長老は許してやってほしいと言う。
そこへ姜金定が戦いに来たという報告がある。張柏が八十四斤の狼牙棒を手に、王良が丈八の槍を手に出陣する。
見れば、数え切れないほどの数の水牛が迫ってくる。それを馬に乗った姜金定があやつっている。
これは羊角道徳真君の詭計に違いない、どれが本物だろうなどと言っている間に水牛が迫ってきて、敗退する。左右に分かれて出た片方は傷を受け、片方は無傷であった。
2016年6月8日水曜日
西洋記51
羊角大仙は怒り、剣を飛ばす。今日の長老は以前とは違う。長老が衣の袖をひらひらさせると、剣は袖の中に入ってしまった。
斬妖剣を取られた羊角大仙はあわて、軒轅鏡で照らそうとするが、やはり鏡も飛んで行って長老の袖の中に入ってしまう。
斬妖剣も軒轅鏡も取られた羊角大仙はこれでは東天門に戻れないとあわてて、鹿の角を左から敲き右から敲きして上に下にと飛び回らせる。長老が、もう他に宝はないのか、と言うと、羊角大仙は雷のように怒ってののしり、鹿を走らせて長老に近寄り、小さな令字旗を使おうとするが、やはり長老の袖の中に入っていってしまう。
羊角大仙は、相手が聚宝筒を使ったのだと知り、師匠の元始天尊なみの力を長老が持っているのか、と恐ろしくなる。だが、金蓮宝象国で大口を叩いたので引くことはできない。
宝を騙りとっておいて善哉善哉とは何だ、と叫ぶ。長老は、帰山を勧めに来たのだと言い、説得するが、口では言うことを聞かないので、一尺二寸の小さな和尚たちを出し、羊角仙人の足を打たせる。これにはたまらず、羊角大仙は雲を起こす。
師匠の元始天尊が呼んでいる、弟弟子は魏化真人だろう、などと言われ、正体がばれているとわかったところに、魏化真人が現れ、火雲宮に帰ろうと言う。羊角大仙は、急脚鬼をつかわし、三つの錦嚢の計を姜金定に送って、雲を走らせて去る。
斬妖剣を取られた羊角大仙はあわて、軒轅鏡で照らそうとするが、やはり鏡も飛んで行って長老の袖の中に入ってしまう。
斬妖剣も軒轅鏡も取られた羊角大仙はこれでは東天門に戻れないとあわてて、鹿の角を左から敲き右から敲きして上に下にと飛び回らせる。長老が、もう他に宝はないのか、と言うと、羊角大仙は雷のように怒ってののしり、鹿を走らせて長老に近寄り、小さな令字旗を使おうとするが、やはり長老の袖の中に入っていってしまう。
羊角大仙は、相手が聚宝筒を使ったのだと知り、師匠の元始天尊なみの力を長老が持っているのか、と恐ろしくなる。だが、金蓮宝象国で大口を叩いたので引くことはできない。
宝を騙りとっておいて善哉善哉とは何だ、と叫ぶ。長老は、帰山を勧めに来たのだと言い、説得するが、口では言うことを聞かないので、一尺二寸の小さな和尚たちを出し、羊角仙人の足を打たせる。これにはたまらず、羊角大仙は雲を起こす。
師匠の元始天尊が呼んでいる、弟弟子は魏化真人だろう、などと言われ、正体がばれているとわかったところに、魏化真人が現れ、火雲宮に帰ろうと言う。羊角大仙は、急脚鬼をつかわし、三つの錦嚢の計を姜金定に送って、雲を走らせて去る。
2016年4月29日金曜日
西洋記50
第三十回 羊角大仙帰天曹 羊角大仙錦嚢計
元始天尊が第二弟子の魏化真人に庫を調べさせると、斬妖剣、軒轅鏡、吸魂瓶、引魂幡の四つの宝がぬすまれている事がわかる。
また、八叉神鹿にまたがって、大徒弟の紫気真人が天門を離れたことがわかる。元始天尊は碧峰長老に聚宝筒を授けて帰す。
ときの声を上げて羊角大仙がやってくるのに対して、碧峰長老が出る。
羊角大仙が宝剣を使うと、長老が一指しして地に落とす。羊角大仙は怒って無底洞に花かごを持ってこさせ、軒轅鏡を取り出して長老を照らそうとする。長老は鉢で妨害する。羊角大仙は引魂幡を使おうとするが、これも長老の禅杖で邪魔される。
長老が禅杖を使うと、杖は長大な毒蟒になって羊角大仙を縛ろうとする。羊角大仙は鹿の角をたたいて跳びだす。
長老は鉢を使い、押しつぶそうとする。今度も羊角大仙は鹿で逃げる。
長老は、吸魂瓶を持っていると言い、羊角大仙に、呼んだら答えるか、と持ちかける。長老は吸魂瓶を鉢の中に入れておいて、羊角道德真君と呼ぶ。羊角大仙が答えると鹿もろとも瓶の中に吸いこまれる。
羊角大仙は瓶の底に穴を開けて外に出ようとしたが、長老の鉢がかぶせられているため穴を開けることができない。
弱気になった羊角大仙の声を聞いて、長老は慈悲の気持ちを起こし、わざと鉢を開けて瓶だけにする。もう一度声をかけると、羊角大仙は瓶の外に出ていた。羊角大仙は一尺二寸の黄色い旗を長老のまわりでくるくる回す。長老は、わざを自由にさせたのに、恩に仇で報いるのかと言うが、石の井戸が目の前にあり、動かした九環の錫杖が当たる。
長老が錫杖で敲くと、石の井戸は爆発し、二つに割れてしまう。
元始天尊が第二弟子の魏化真人に庫を調べさせると、斬妖剣、軒轅鏡、吸魂瓶、引魂幡の四つの宝がぬすまれている事がわかる。
また、八叉神鹿にまたがって、大徒弟の紫気真人が天門を離れたことがわかる。元始天尊は碧峰長老に聚宝筒を授けて帰す。
ときの声を上げて羊角大仙がやってくるのに対して、碧峰長老が出る。
羊角大仙が宝剣を使うと、長老が一指しして地に落とす。羊角大仙は怒って無底洞に花かごを持ってこさせ、軒轅鏡を取り出して長老を照らそうとする。長老は鉢で妨害する。羊角大仙は引魂幡を使おうとするが、これも長老の禅杖で邪魔される。
長老が禅杖を使うと、杖は長大な毒蟒になって羊角大仙を縛ろうとする。羊角大仙は鹿の角をたたいて跳びだす。
長老は鉢を使い、押しつぶそうとする。今度も羊角大仙は鹿で逃げる。
長老は、吸魂瓶を持っていると言い、羊角大仙に、呼んだら答えるか、と持ちかける。長老は吸魂瓶を鉢の中に入れておいて、羊角道德真君と呼ぶ。羊角大仙が答えると鹿もろとも瓶の中に吸いこまれる。
羊角大仙は瓶の底に穴を開けて外に出ようとしたが、長老の鉢がかぶせられているため穴を開けることができない。
弱気になった羊角大仙の声を聞いて、長老は慈悲の気持ちを起こし、わざと鉢を開けて瓶だけにする。もう一度声をかけると、羊角大仙は瓶の外に出ていた。羊角大仙は一尺二寸の黄色い旗を長老のまわりでくるくる回す。長老は、わざを自由にさせたのに、恩に仇で報いるのかと言うが、石の井戸が目の前にあり、動かした九環の錫杖が当たる。
長老が錫杖で敲くと、石の井戸は爆発し、二つに割れてしまう。
2016年4月25日月曜日
西洋記49
羊角大仙のほうは、宝蓮宝象国に行き、番王、無底洞に迎えられる。姜金定、無底洞は師匠に従って哈密西関から討って出る。
羊角大仙は宝剣を飛ばすが、碧峰長老に落とされる。鉄棍でうちかかったのも韋駄天尊に止められる。
無底洞が小さな令字旗を使って碧峰長老を転ばせるが、碧峰長老は九環の錫杖を使って水囤で逃げる。無底洞の使った小さな令字旗は引魂幡であった。
碧峰長老は金身を現して天界に向かい、東天門に着く。清風行者、明月道童が火雲宮に導き、碧峰長老は元始天尊に面会する。誰かが下界に降りていないか尋ね、吸魂瓶を見せると、火雲宮の宝元庫の吸魂瓶であることがわかる。誰がぬすんだのか調べることになる。
羊角大仙は宝剣を飛ばすが、碧峰長老に落とされる。鉄棍でうちかかったのも韋駄天尊に止められる。
無底洞が小さな令字旗を使って碧峰長老を転ばせるが、碧峰長老は九環の錫杖を使って水囤で逃げる。無底洞の使った小さな令字旗は引魂幡であった。
碧峰長老は金身を現して天界に向かい、東天門に着く。清風行者、明月道童が火雲宮に導き、碧峰長老は元始天尊に面会する。誰かが下界に降りていないか尋ね、吸魂瓶を見せると、火雲宮の宝元庫の吸魂瓶であることがわかる。誰がぬすんだのか調べることになる。
西洋記48 (三宝太監西洋記 抄訳)
第二十九回 長老私行羊角洞 長老直上東天門
碧峰長老は羊角大仙に姿を変えて羊角山羊角洞を訪れ、吸魂瓶を騙りとる。
宝船に帰った碧峰長老はこの吸魂瓶は偽物だという。
碧峰長老は西方揭諦神を呼ぶ。西方揭諦神は、羊角大仙が宝船に来て、吸魂瓶を紙を切って作った偽物とすりかえていったと話す。
羊角大仙は、本物か偽物かと問う有底洞に、出て行ってすぐにもどるようなら偽物で碧峰長老が化けたものだと教えて出かけるが、すぐに言い忘れたことがあるのに気づいて戻る。だが、有底洞は偽物の羊角大仙だと言って洞に入れない。羊角大仙は合図を教える。その合図の通りにしたら本物だと有底洞と打ちあわせる。
碧峰長老が再度、羊角大仙に化けて羊角洞に向かったが、この合図をしなかったので見破られる。長老は、羊角山の山神から教えてもらい、羊角大仙が皮之和のところを朝晩訪ねていることを知り、皮之和の娘で六才の皮大姐に化けて羊角洞を訪れる。有底洞はつい、皮大姐に合図を教えてしまう。
碧峰長老は、再び羊角大仙に化けて羊角洞を訪れ、合図をして本物だと思わせ、再度、吸魂瓶を騙りとる。
碧峰長老は羊角大仙に姿を変えて羊角山羊角洞を訪れ、吸魂瓶を騙りとる。
宝船に帰った碧峰長老はこの吸魂瓶は偽物だという。
碧峰長老は西方揭諦神を呼ぶ。西方揭諦神は、羊角大仙が宝船に来て、吸魂瓶を紙を切って作った偽物とすりかえていったと話す。
羊角大仙は、本物か偽物かと問う有底洞に、出て行ってすぐにもどるようなら偽物で碧峰長老が化けたものだと教えて出かけるが、すぐに言い忘れたことがあるのに気づいて戻る。だが、有底洞は偽物の羊角大仙だと言って洞に入れない。羊角大仙は合図を教える。その合図の通りにしたら本物だと有底洞と打ちあわせる。
碧峰長老が再度、羊角大仙に化けて羊角洞に向かったが、この合図をしなかったので見破られる。長老は、羊角山の山神から教えてもらい、羊角大仙が皮之和のところを朝晩訪ねていることを知り、皮之和の娘で六才の皮大姐に化けて羊角洞を訪れる。有底洞はつい、皮大姐に合図を教えてしまう。
碧峰長老は、再び羊角大仙に化けて羊角洞を訪れ、合図をして本物だと思わせ、再度、吸魂瓶を騙りとる。
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